全能で善なる愛の神に造られ、導かれているはずのこの世界にどうしてこれほどの悪や苦難があるのか。――東日本大震災のような大きな災害に面して、また、アウシュヴィッツや広島のような筆舌に尽くしがたい悪に面して、どれほど多くの人が「どうして神はこのようなことが起こるのを許しておかれるのか」と問うてきたことでしょうか。この問いに、古来の人々がどのように答えを模索してきたかをご紹介して、御一緒に考えたいと思います。伝統的なアウグスティヌスやエイレナイオスの見方、近現代の組織神学での様々な見方、聖書のヨブ記などのような義人の苦難の問題としての取り組み、福音書に記されたイエスの姿勢、そしてアウシュヴィッツを体験した人たちの応答など、いろいろな角度から見て、自由な話し合いの時も持ちます。参加される方、お一人お一人が、何か、ご自分にとっての答えのヒントを見つけられれば幸いです。
◎当初予定から日時を変更しています。