キリスト教の歴史には人間の性(セクシュアリティー)を限定的に理解し、統制してきた事実があります。山口里子さんはその歴史の前提となっている「聖書によれば同性愛は罪」という理解と、著書『虹はわたしたちの間に』で批判的に取り組んでいます。そこでは「同性愛」断罪のために用いられてきた聖書テキストを吟味し、その根拠を聖書の権威に見いだすことはできないと言うことを明らかにし、聖書に描かれる多様な性のあり方を見つけ出しています。
造られた人間が、ありのままの性を生きることを励ます世界を共に生きるために、聖書に心を開いてみませんか?
2013年4月~12月の第2月曜日 全8回
日本聖書神学校卒。米国ハーバード大学神学部、エピスコパル神学校で学び、博士号取得後、ストーニーポイント・センター、ニューヨーク神学校、ニューアーク神学校で教鞭を執る。現在、日本フェミニスト神学・宣教センター共同ディレクター、恵泉女学園大学、聖心女子大学、日本聖書神学校講師。